強度の精神病
1.民法770条1項4号と同条2項の関係 民法770条1項4号に、法定離婚理由として「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき」が揚げられています。 「強度の精神病」とは、婚姻の本質である夫婦の相互協力義務が十分に果たし得ない程度に達している場合とされています。 また、「回復の見込みがない」ことも要件とされていますので、その判断...
内縁の不当破棄
1.内縁とは 内縁とは、婚姻届けは出していないが、二人の間に夫婦同様の共同生活を営む合意があり、その合意に基づいて実際に共同生活を営んでいる関係をいいます。 2.内縁の法的保護 昭和33年4月11日付最高裁判決において、内縁は、「婚姻の届出を欠くがゆえに、法律上の婚姻ということはできないが、男女が相協力して夫婦とし...
面会交流の間接強制
監護親が非監護親と子どもとの面会交流を決められたとおりに実施しようとしない場合、その後の手段として、間接強制が認められる場合があります。 1.どういう場合に間接強制ができるのか (1)特定の有無 平成25年3月28日付最高裁判所決定において、非監護親が面会交流を命じる審判に基づき監護親に間接強制決定をすることができ...
面会交流ができない
1.面会交流とは 別居や離婚により、両親が一緒に住んでいない場合、子と一緒に住んでいない方の親(非監護親)が子と面会したり、電話、手紙、メールなどを通じて交流することを、面会交流と言います。 事情があって両親が一緒に住めなくなっても、それは大人の事情であり、子にとっては、両親からそれぞれ愛情を受けること、自分のルーツである両親を知ることは、子の健やかな成長の...
配偶者が家を出て行ったきり行方不明なので離婚したい
離婚するには、いきなり、訴訟を提起するのではなく、調停で話合いをする必要があります(調停前置主義)。 しかし、配偶者が家を出て行ったきり戻らず、どこにいるのかも分からないケースもあります。 その場合はどうすればよいのでしょうか。 1.住所の調査 相手は家を出て行ったきり連絡がつかないし、どこにいるの...